キーワードについて理解を深める
インターネットでの検索は年齢男女問わず生活の中で一般的な行動になっています
商品やサービスを購入検討するたびにインターネットを利用し検索が行われております。
この検索キーワードにはユーザーの意図が詰まっていると考えられますが
・ 検索意図と自社の商品がマッチしているだろうか
・キーワードの精査が難しい
そういった方のために今回はキーワードの種類やマッチタイプ,
無駄なクリックをなくすために設定いただく除外キーワードの設定までを解説していきたいと思います.
見出し
・キーワードの設定重要性
・キーワードの種類
・マッチタイプとは
・検索語句レポートの使い方
・ 除外キーワードの設定について
・キーワード設定の重要性
検索キャンペーンではユーザーが商品に興味を持ち
購入や申し込みなどの検討段階へのアプローチが大切になります。
キーワードの設定が広すぎてしまうと、クリック(訪問)はされても
成約に(申し込みは購入)繋がりません。
キーワードによってユーザーの目的が簡単に変わってしまうので
Google 広告を管理する上でキーワードの種類やマッチタイプは理解が必要不可欠です。
・キーワードの種類
キーワードの種類は検索のボリュームによって分けられます。
例えばテーブルを販売しているサイトではテーブルと検索する方が多い一方で
実際はユーザーの特徴によって検索する語句が異なりそれぞれ
検索が行われるボリューム数も異なります。
黒色のテーブルを検討している方の検索語句は
『テーブル 黒』『テーブル ブラック』
などでテーブルを探している方と比較すると検索数は少なくなりますが
黒いテーブルが欲しいなどニーズがはっきりとしております。
また商品をある程度しっており、条件をしぼった物のなかから検討されるユーザーは
『テーブル 黒 安い』や『テーブル 黒 丈夫』や『テーブル 黒 木製』
などより詳細な検索語句でサイトに訪れるでしょう。
検索広告では検索数の多いキーワードをビッグワード
中躯体をミドルワード
それぞれのキーワードの区別に明確な境界線はありませんがクリック数とコンバージョンの数が最も多いキーワードは検索数の多いビッグワードになります。
ビッグワードの特徴としてはクリック数が多く競合する広告主も多いためクリック単価が高騰しがちだったり検索順位が上がりにくく効果が出にくいという特徴があります。
ビッグワードのメリットとしてユーザーが何らかの得たい認知の拡大目的であれば有効なので、世間的に知られていない認知な商材であれば積極的に活用をしていきます。
スモールワードは検索数が少ないのでクリック数も少なくコンバージョンも少ない一方で競合する会社も少ないためクリック単価が安くても上位に表示されやすいという特徴があります。
またユーザーの検索意図がはっきりとしているのでコンバージョンにも繋がりやすく
世間的に知られている商材であれば スモールワードを活用しコンバージョンの獲得を目指していきます。
・マッチタイプとは
次に Google 広告の管理画面上で設定が可能なキーワードの種類
マッチタイプについて解説をしていきたいと思います。
マッチタイプの種類は『部分一致』『フレーズ一致』『完全一致』の3種類です。マッチタイプごとにユーザーの検索語句に対して
どこまで条件が合えば表示をさせるのかを設定するのがマッチタイプです。
1.完全一致
マッチの条件: 登録したキーワードに完全に一致する検索国またはその類似パターンが表示されます。類似パターンでの表示は、複数のパターンがあるため完全に条件が一致する場合のみ表示されるわけではないので注意が必要です。
表示の範囲:狭い
競合性: 高い
特徴: Google 検索広告の中でも最も拡張性が低く、ユーザーの検索語句に一番近い形で表示が可能です。その分表示の回数も少なくなり、競合が多くなる分クリック単価も高いのですが、コンバージョンの確率も高くなりやすいキーワードタイプです。
デメリットとしては完全一致条件以外のキーワードから訴求ができないため
完全一致の条件だけでキャンペーンを運用してしまうと、日々新しい検索語句が生まれる現在において対応しきれない状況です。
表示の例:
補足
Google 検索広告が定める類似パターンについて。
・表記ゆれ(カタカナや英語の表記 例、『ワイン』 『Wine』『わいん』)
・ 略語(『パソコン』 『PC』)
・同じ意味順番が異なる語句(『赤い服』 『服 レッド』)
・ 接続詞や助詞(『サッカーの本』『サッカー 本』)
・類義語や言い換え (『男性の服』『メンズ 服』)
・検索意図が同じ語句(『0円』 『無料』)
Google 広告では類似のパターンについては、どのマッチタイプでも表示がされますので注意が必要です。
2.フレーズ一致
マッチの条件: 完全一致の条件と殆ど同じで同じ意味の内容を含む検索が表示の対象となっております。完全一致と条件が異なるのは、文言が追加されている場合でも表示対象となります。
表示の範囲:中
競合性: 中
特徴: フレーズ一致は完全一致よりも広く、部分一致よりも狭く表示が可能になっております。条件として意味合いが同じであればマッチをしていく動きなので
汎用性の高いマッチタイプです。
表示の例:
3. 部分一致
マッチの条件:検索したキーワードと関連性が高いと判断された場合に表示がされます。
設定をしたキーワードが入っていなくてもユーザーの検索意図に関連性があると判断があった場合表示をしていくマッチタイプです。
表示の範囲:広い
競合性: 低い
特徴:部分一致のキーワードは、フレーズ一致と完全一致と比較しても
設定をしていないキーワードでも表示を狙うので範囲がかなり広いといえます。
部分一致のメリットは
・ ユーザーの直近の検索履歴
・ランディングページのコンテンツ
・広告グループ内の他のキーワード
など上記の点が考慮されマッチをされていくので、今最も Google が注力しているマッチタイプでもあり、機械学習が活用されやすいです。
人の頭では想像もできないようなマッチを得意としているので
・すでにフレーズ一致完全一致でコンバージョンが取れている場合
・商材がニッチで検索ボリュームが少ない場合
などに活用をしていただけるとキーワードの管理をする工数が削減できます。
表示の例:
・検索語句レポートの使い方
次にユーザーが実際に使用した検索語句(クエリ)を調べる方法について解説していきたいと思います。
Google 広告では検索語句レポートといい、ユーザーが実際にどのような検索語句を利用したのかレポート形式で確認が可能です。
検索語句レポートはポリシーに配慮して継続をされているため必ずしもすべての語句が確認取れるわけではないのですが、どのキーワードから派生して表示されたのか、
どのキーワードからコンバージョンにつながっているのか確認が可能なレポートなので
日々の管理で必ず目を通すようにしていきましょう
検索語句レポート確認するポイントについて次で解説していきたいと思います・
・ 除外キーワードの設定について
除外キーワードは、広告を表示させない条件を調整する設定です。
注意をしていただきたいのは、通常のマッチタイプとは異なり類似パターンの表示を許してしまうので基本的には、必ず表示をさせたくないフレーズを部分一致の条件で
除外設定をしていくことをお勧めします。
例、商材が銀行で競合他社の『あいうえお銀行』という名前を除外したい時。
『銀行』というフレーズではなく 『あいうえお』というキーワードが入れば除外をしたいので『 あいうえお』を部分一致で設定します。
部分一致で除外の設定をすれば特定のフレーズが入った場合に除外をするという動きをするので
『銀行 あいうえお』でも除外が可能になるので、複数除外設定をしなくても良いです。
補足
除外キーワードは類似パターンを除外してくれないので表記揺れなどのパターンでも除外設定が必要です。
上記の例に戻ると
『あいうえお』 『aiueo』 『アイウエオ』などそれぞれで登録をするようにしましょう。
・ まとめ
キーワードの種類について解説していきましたが、キーワードは取り扱う商材によって
検索ボリュームやクリック単価が大きく異なります。
Google 広告を運用するにあたってキーワードの設定は非常に難しく
いかに商品の強みとユーザー 検索意図を合わせていくかが鍵となります。
よくやってしまいがちなミスは、下記の通りです。
・複数のキーワードを幅広い範囲で登録をしてしまい除外キーワードの設定ができてない
・完全一致等の狭すぎる条件で設定をしてしまい、結果的にコンバージョンが取れていない
どの種類のキーワードを使うかが正しいという正解はなく
実際に設定をしてみていただいた後の動きを細かく観察することが大切です。
またキーワードばかりに囚われてしまいがちですが、 そもそもコンバージョンされない原因になっているのは、広告文章が魅力的でないものであったり
商材が競合他社と比較しても劣っている部分がある、
またはサイトの構造が分かりづらくコンバージョンまで至りづらいなど
様々な可能性を考えることができるので
時間は囚われすぎずに、一度設定してみた後に検索語句で設定したキーワードに大きなズレがないか、コンバージョンされやすいキーワードはどのようなキーワードなのかを研究していくことをお勧めします。