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カスタマーマッチ 

2024/03/12

カスタマーマッチ 

自社のデータを活用してロイヤルティーを最大化する。

 

Agenda 

 

■ カスタマーマッチとは

■ カスタマーマッチの設定要件と仕組み

■ カスタマーマッチを使用するメリット

■ 活用事例、  注意点

■ カスタマーマッチを管理する方法

■ まとめ 

 

Goal

「すでに会員登録をされた ユーザーのみに配信をしたい」

「 既存顧客に対しEC サイトの収益を最大化していきたい」

 上記のような顧客データの活用をし、すでに 既存のユーザー様から売上を最大化していく際に活用するのが カスタマーマッチです。

 

 今回は カスタマーマッチを使用する際の注意点や  各キャンペーンごとの活用事例について 解説していきたいと思います。

 

■カスタマーマッチとは

 

 カスタマーマッチとは Google 広告で設定が可能なオーディエンス リストの種類の一つです。

 実店舗などの顧客情報や、Google広告以外のオンラインで得た 既存顧客のリスト( 名前や住所 電話番号)を活用し 広告の施策に役立てる機能です。

 

登録の際はお客様のリストを CSV でアップロードしていただく必要があります。 

また 必要なリスト数に関しても かなりの数のリストが必要(1000件 以上)なので

すでに 既存顧客のリストを活用していただいてる場合に導入を検討していただければと思います。

 カスタマーマッチを利用することで、

 新規顧客のみに配信を強めたり、 既存顧客に配信を強めたり

 ユーザーの状況に応じて配信の調整をすることができるのですでに 既存顧客のリストをお持ちの方に関してはぜひ 導入を進めていただければと思います。

 

■カスタマーマッチのメリット

 

 カスタマーマッチ の投入後のメリットは以下の3点です。

 

1. 検索広告とショッピング広告では既存顧客の入札単価の調整が可能になる

 

カスタマーマッチを利用することで 検索広告とショッピング広告で 既存の顧客に対し入札単価を引き上げていただいたり 引き下げていただくなど既存顧客に対しての配信の調整が可能になります。

 

活用の例を挙げると

「既存顧客に対し 入札単価を引き下げ 新規の顧客の流入を増やす運用」

「既存顧客に対し 入札単価を引き上げ、ROAS(費用対効果)を改善する運用」

の方法があります。

 

 既存顧客 という定義は Google 広告の中では認識されるものではないので カスタマーマッチをアップロードすることによって既存顧客に対しての配信の調整が可能になります。

 

2.ディスプレイ、 YouTube、 ファインド 広告で既存顧客のみの配信が可能になる

 

2つ目は既存顧客のみに配信をしていただく 設定です。

1つ目の検索広告とショッピング広告では 入札単価を引き上げる 引き下げる などの調整のみですか ディスプレイ や YouTube Find 広告なのでは 特定のユーザーのみに配信をするターゲティングの設定が可能です。

 

例えばすでに会員登録を行っているユーザーのみに

再度購入を促す際、 または 売り込みたい 商品が存在する場合に関しては

既存の顧客だけに対象の商品をアピールすることが可能になります。

 

3. 自動入札が最適化されやすくなる

 

カスタマーマッチを使用することで検索 広告 YouTube ディスプレイ 動画 デマンドジェネレーションの全てのキャンペーンで活用されるスマート自動入札の精度を 改善することができます。

 

例えば 目標 コンバージョン単価 などの目標を設定されたキャンペーンでは

既存顧客のデータを活用することで目標を達成するのに必要なプロセスを省略したり、 コンバージョンの獲得見込みが高いユーザーへの配信が強まりやすくなるので パフォーマンスが向上しやすくなります。

 

カスタマーマッチをアップロード後自動入札の設定に影響をさせたくない場合は

設定オフにすることも可能ですので、すでにアップロードが済んでいるお客様に関しては 改めて設定を見直していただければと思います。

 

https://support.google.com/google-ads/answer/10550383?sjid=13981307060741263002-AP#opt_out_steps

 

■ カスタマーマッチの設定要件と仕組み

 

 1.カスタマーマッチの仕組み

 

カスタマーマッチは 顧客データのファイルをアップロードし アップロードされたデータに対し 配信の調整をするというシンプルな仕組みです。

 アップロードされたデータと Googleアカウントのユーザー情報を照らし合わせ

 マッチしたユーザーのみに配信の調整をします。

 

2.データの保護について

 

カスタマーマッチは顧客データをインターネット上で扱う設定なので

プライバシーに配慮が必要な設定ですが、

カスタマーマッチの設定はアップロードされたデータは sha 256 というシステムにてハッシュ化( データを保護するために 個人情報をデータをランダムな文字列に変換)してされます。

 

 詳細に関しましては 下記よりご確認をいただければと思います。

https://support.google.com/google-ads/answer/6334160

 

また顧客情報が一度 Google に送られるので 顧客の理解も必要です。

 基本的には 本人同意を取得したデータ以外は利用することができません 。

 

 カスタマーマッチを設定していただく前に以下について プライバシーポリシーの記載を見直していただく必要があります。

 

  1. 電話番号やメールアドレス等の個人情報が第三者提供される主
  2. 提供先についての情報

(Google 広告の配信プラットフォームにて活用をさせていただくというような記載)

 

 詳細は 個人情報を保護に関する法律について ガイドラインをご参考に Web 担当者様とご相談をしていただければと思います。

 

 2.カスタマーマッチの設定要件

 

カスタマーマッチの設定は ハードルが高いのが特徴です 要件を以下にまとめていきます。

 

1. ポリシー 要件をクリアしたアカウントであるかで設定が可能な機能が分かれる。

 ・ポリシーの違反をしていない期間(90日以上)

・Google広告のお支払いの総額(5万ドル以上)

 

2. リスト数は最低でも1000件 以上必要である。

カスタマーマッチのマッチの割合( リストとしてカウントがされる数)に関しては 平均して 20から40%ほどと言われております。

 また広告配信に必要なリスト数に関しては

 ディス ディスプレイ、動画、  discover 配信面で100件以上

検索結果では点検 以上のリストが必要になりますので

 実際に運用をしていくようであれば 2.3000件以上ののリストが必要になると考えられます。

 

■リストの設定方法

 

■ 活用事例

 

検索広告とショッピング広告で入札単価の調整を行う方法

 

 以下の2点の方法より変更が可能です。

 

1.オーディエンス 設定にて入札単価を調整する

( スマート自動入札を使っていない場合)

 

2.新規顧客のモードを利用する。

 

ディスプレイ や 動画、 ディスカバー 広告などで ターゲティングとして配信をする

 

入札単価の最適化に活用をする

 

■ まとめ 

カスタマーマッチは既存顧客に対しての配信を調整する際に非常に重要な設定でございます。

ただし 設定の要件がかなり厳しく、設定をいただく場合に関しては十分なユーザーの顧客リストが必要になります。

 

 既存顧客に関しては ユーザーの属性の中でも最も 購入意向が高いと言われている属性になりますのですでに 既存でユーザーリストをお持ちの方は是非導入をしていただき様々なキャンペーンの施策に役立てて頂ければと思います。